
人気上昇中のカラーレンズ。街を歩くと、薄い色付きのレンズのメガネを掛けている人を見かけることが増えてきました。濃い色のサングラスと違い、目元が透けて見えるため印象が柔らかく、普段のファッションにも自然に馴染みます。
一般的なカラーレンズの色の濃度は10%〜35%。濃度50%を超えるサングラスはTPOを選びますが、濃度15%程度のカラーレンズならビジネスでの親和性も高く、眩しさや疲れ目への対策などの機能性を持つことも選ばれる理由です。
カラーレンズメガネの魅力的な印象と機能
視力矯正用の一般的なメガネ、眩しさを防ぐサングラスに加わる3つ目の選択肢、カラーレンズを使ったメガネが人気を集めています。さりげない差し色で印象を引き立てる、ファッションに取り入れやすいアイテムとしての一面はもちろん、カラーレンズには快適に視界をサポートする様々な効果が含まれていることをご存知ですか?

ファッション性と機能性を両立
レンズ色の濃いサングラスは使える時間帯やシーンが限られますが、カラーレンズなら日常の幅広い場面に対応できます。視界の機能性については後ほど詳しく解説しますが、まず注目したいのはそのファッション性。目元をきれいに見せる、美肌に見せる効果があるなど、メガネをかける誰にとってもメリットしかない優秀なアイテムです。
眩しさを軽減。疲れ目の対策にも
快適な視界を得られる機能性も、カラーレンズが支持される理由のひとつ。シチュエーションに合わせたカラー選びで視界をクリアにし、疲れ目や肩こり対策としての効果を実感する愛用者も増えています。眩しさを軽減するサングラスとしての機能も兼備。視力を矯正しながら、さりげなく快適なかけ心地を叶えられるのも魅力です。
目元の健康を守るUVカット機能
紫外線対策にもカラーレンズは役立ちます。レンズの色味や濃度に関わらず、UVカット機能が施されたものが多く、目元の紫外線によるダメージを低減することができます。紫外線は肌だけでなく、目にも大きな影響を与えやすいもの。また、シミやたるみの原因にもつながるため、季節を問わず日常的なケアを心がけることが大切です。
おしゃれでいられる。カラーレンズの効果と濃度
人の第一印象を決める要素に、目元の印象はとても大きな割合を占めます。顔色補正、美肌効果なども含めて、自分に似合うレンズカラー選びは、ファンデーション選びにも似ています。目元のくすみやクマを軽減する。コンシーラー不要で健康的な肌色をつくる。カラーレンズの色味と濃度でつくられる感動的な効果を実感してください。
目元の印象が変わるレンズカラーの補整効果
眼鏡店の多くには“アリアーテトレス”というカラーチャートが用意されています。豊富な色数はもちろん、濃度やグラデーションなど多くの種類に驚くはずです。くすみ対策にはブルー系、元気な印象をつくるピンク系、クマ対策にはブラウン系、赤みが気になるならグリーン系など、目元の印象を変える補正効果もアドバイスされます。

カラーレンズのバリエーションと機能性
レンズの色味はお肌に加え、髪色との調和も意識してください。また、レンズのカラーと濃度には視認性を高める、疲れ目を軽減するなど、シチュエーションに応じて役立つ機能もあります。調光レンズ、偏光レンズといったレンズ表面のコーティングによる機能を持つレンズもあり、用途にあわせて組み合わせることができます。

カラーレンズ濃度と適したシチュエーション
メガネ店では主に、濃度10〜35%程の幅のカラーレンズを手に取ることができます。濃度10%はパッと見では透明に近く、15%程度までは色味が主張され過ぎずフォーマルやビジネスのシーンでも使いやすい選択になります。それ以上の濃度はファッションとしてのキャラクターに注目。自分らしいコーディネートが際立ちます。

カラーレンズの色味を徹底比較!効果と印象の違いは?
カラーレンズには大きく分けて6つのカラーバリエーションがあります。それぞれのカラーによって、他者に伝わる印象としての効果、視覚をサポートする機能としての効果が異なります。それぞれのメリット、デメリットもあわせて徹底比較。メガネをかける用途やライフスタイルにあわせたカラー選びの参考にしてください。
グレー色のカラーレンズ
幅広い個性やシーンに対応する定番のカラーです。光を均一にカットする自然な視界を持ち、日差しの強い時間帯でも眩しさを低減。淡いグレー色が持つクールで知的な印象はビジネスシーンにも違和感なく、様々なデザインのメガネフレームにフィットします。TPOにあわせた濃度であれば目立つデメリットはありません。

ブルー色のカラーレンズ
シャープな印象で男性に人気のカラー。くすみを抑えて透明感を増し、肌映り良く健康的に演出します。ブルーには黄色の光をカットする効果があります。また、TPOによってはカジュアルさが過剰に捉えられやすいことにも理解が必要です。

ブラウン色のカラーレンズ
シックで肌なじみの良いブラウンは世代を問わず扱いやすいカラーです。波長の短いブルーの散乱光を軽減して視界のコントラストを向上。遠くまではっきりと見える効果があり、ゴルフをはじめアウトドアのシーンで特に活躍します。落ち着いた印象と暗い印象は紙一重。カラー濃度の加減を複数試して選びましょう。

グリーン色のカラーレンズ
さわやかで若々しい印象のグリーンは、見た目のとおりナチュラルな視界とリラックス作用を兼備しています。疲れ目を感じやすい方におすすめします。デメリットは他のカラーに比べて光量不足になりやすいことです。夕暮れなどの時間帯は特に注意が必要です。

イエロー色のカラーレンズ
ファッション性が際立つハードルの高さはメリットともデメリットとも言えるでしょう。最初はブラウン系にも似た薄めの濃度がおすすめです。個性的な見た目と同様、視覚に与える機能も個性的。弱い光でもコントラストを高め、雨の日や曇り空といったシチュエーションで他はにないクリアな視界を得られます。

ピンクなどその他の色のカラーレンズ
ピンク系レンズの眩しさをカットする機能は弱めです。表情を明るく演出するツールとして。コーディネートのしやすさもメリットです。フレーム選びやスタイリングとのバランスなど難易度は高めですが、上品でエレガントな印象は他にない強みになるでしょう。

パーソナルカラー診断。カラーレンズメガネで差をつけよう!
パーソナルカラーをご存知ですか? 髪や瞳、頬や唇など、人それぞれが生まれ持った色と、自分好みのメイクや服装が調和する色。つまり“自分に似合う色”のことです。パーソナルカラーを知る、自分に似合う色を身につけることは、健康的、透明感、若々しさとなど、外見も内面的にも健康的で美しい印象を表現することです。

Q1 _ あなたの肌の色は?
まずはお肌のタイプをチェック。ぴったりの選択がない場合は当てはまる要素が多いものを選んでください。
A | 明るいオークル系の色。ツヤ感がある。皮膚が薄い
B | ピンク系の色。マット感がある。頬に赤みがある
C | オークル系の色。マット感が強い。くすみやすい
D | ピンク系の色。透明度が高い。肌色が濃い目
Q2 _ あなたの髪の地色は?
髪の個性も大きく4つに分けられます。カラーは染めた後の色ではなく、染める前の地色から選んでください。
A | 明るめのブラウン。ツヤがある。ふんわり
B | 淡めの黒かアッシュグレー。マットな質感。細くて柔らか
C | 暗めの茶色か黒。マットな質感。毛量が多い
D | 黒。ツヤがある。しっかりしている
Q3 _ あなたの目の色は?
ブラウンのなかでも濃さや赤みが様々です。色、輪郭の双方が当てはまらない場合は色を優先して選んでください。
A | ライトブラウン。黒目の輪郭がくっきり
B | レッドブラウン。黒目の輪郭がソフト
C | ダークブラウン。黒目の輪郭がソフト
D | ブラック。黒目の輪郭がくっきり
Q4 _ よく使うチークや口紅の色は?
普段よく使う、自分に似合うと思う、似合うと言われるカラーでも構いません。4つのリストから選んでください。
A | コーラルピンク / ピーチ
B | パステルピンク / ブルーピンク
C | オレンジレッド / ブラウンレッド
D | ローズピンク / ローズレッド
Q5 _ 日焼けすると肌の色はどうなる?
こちらも大きく4タイプに分けられます。普段日焼けをブロックしている方も過去を思い出してみてください。
A | すぐに日焼けする。元に戻るのが早い
B | 赤くなって日焼けしない
C | 日焼けしやすい。元に戻りにくい
D | 最初赤くなってから日焼けする
Q6 _ベージュとグレーはどちらが好み?
最後の質問です。ピンとこない方はクローゼットの中をチェックしてみてください。きっと傾向が見つかります。
A | 明るいベージュが好み
B | ライトグレーやブルーグレーが好み
C | シックなブラウン系のベージュが好み
D | 暗めのグレーが好み
診断結果。あなたに似合うカラーレンズメガネはこれ!
6つの質問を通して一番多く選択したアルファベットは何でしたか? Aが多かった方は「春タイプ」、Bが多かった方は「夏タイプ」、Cなら「秋タイプ」、Dは「冬タイプ」があなたの持っているパーソナルカラーです。各タイプの特徴、おすすめのレンズカラーやメガネフレームのカラー選びのポイントを解説していきます。

Aが多かった方は「イエローベースの春タイプ」
イエロー | ミルクホワイト | イエローグリーン | ベージュ | コーラルピンク | オレンジなど。周囲からは親しみやすい印象を持たれているでしょう。実年齢より若く見えるのも「春(スプリング)タイプ」の特徴です。春の陽射しに咲く花と新緑。色彩を味方につけたこのタイプは、逆にグレーレンズのクリアな印象も似合います。
Bが多かった方は「ブルーベースの夏タイプ」
ベビーピンク | ベビーブルー | ラベンダー | ライトグレー | ライラック | ココアブラウンなど。あなたに感じる周囲の印象は、落ち着いた洗練。初夏のアジサイや梅雨空を連想させるソフトでスモーキー、優しく明るい色が似合うタイプです。ブルーのカラーレンズが持つ涼しげなイメージを。シルバーのフレームも似合います。
Cが多かった方は「イエローベースの秋タイプ」
カーキ | テラコッタ | マスタード | コーヒーブラウン | サーモンピンク | ターコイズブルーなど。「秋(オータム)タイプ」が持つ知的な大人らしさ、穏やかで落ち着いた雰囲気を引き立てるのは暖かく深みのあるアースカラー。ブラウン、グリーンがお似合いなのはもちろん、イエローレンズの馴染みが良いのもこのタイプです。
Dが多かった方は「ブルーベースの冬タイプ」
マゼンダ | スノーホワイト | チャコールグレー | ロイヤルブルー | ワインレッド | バーガンディなど。個性的な存在感とクールさを兼備した「冬(ウィンター)タイプ」は、ビビッドでダークな着こなしが似合います。差し色には濃いブルーレンズを。色彩の強いスタイリングにはシャープな印象のグレーレンズがおすすめです。
シーン別、おすすめのカラーレンズメガネで出かけよう!
おしゃれな印象、疲れた顔を元気に、若々しい印象を伝えるなど、カラーレンズメガネのポジティブな印象は幅広い場面で発揮されます。加えて、色の効果で視覚を補う、疲労を軽減するなど、身体的な作用が期待できることもカラーレンズの魅力。ここでは室内やお出かけのシーン別におすすめしたいカラーと効果を解説します。
スマホ・PC・ゲームにはグリーン系・ブラウン系
グリーン系のレンズは色の収差を整えて視界をクリアに感じさせます。ブラウン系のレンズは散乱しやすいブルーの光をカットする働きがあります。目に負担をかけるPC作業、スマホの操作など、現代人にとって各種デバイスと向き合う時間は大きいものです。日常的に使うレンズ選びが健康の鍵になるケースも多々あります。

ドライブにはグレー系・グリーン系・イエロー系
日差しの強い日中のドライブには光を平均的に吸収するグレー系レンズが適しています。長時間ドライブの疲労軽減には、赤と青の光の波長をカットするグリーン系レンズ、夕方や夜間のドライブには対向車のヘッドライト光を軽減するイエロー系レンズがおすすめです。夜間運転適用なカラーや濃度かどうかを眼鏡店でしっかり確認して選びましょう。

サイクリングやランニングにもグレー系・グリーン系・ブルー系
ドライブと同じくサイクリング、ランニング用途にもグレー、グリーン、ブルー系統のカラーレンズをおすすめします。特にブルー系のカラーレンズは、路面から受ける強い反射光を抑える効果がありアスリートに人気です。青色の波長を強調。青空、青い海をより青く清々しく感じられるのもアウトドアで支持される理由です。

ウィンタースポーツにはイエロー系・ピンク系
夜間のドライブ、曇り空や雨天、ゲレンデなどのシチュエーションには、視界が明るく高コントラスト、地形の変化を認識しやすいイエロー、ピンク系のカラーレンズが適しています。逆に眩しさをカットする効果は少ないため、晴天ではグレー系にかけ変えるなど複数のメガネ、カラーレンズの使い分けをおすすめします。

知っておきたい。カラーレンズメガネの注意点とデメリット
ここでは、カラーレンズを実際に使う時に注意したいこと、デメリットについてお伝えしておきます。サングラスや調光レンズにも通じる部分ですが、光量不足による不慮の事故への配慮は十分に行なってください。また、自分自身のライフスタイルに合わせた周囲との調和、他者からの視点に立った判断も想像しましょう。

濃い色のレンズは視界が暗くなる可能性も
濃度の高いカラーレンズは光の通過量が少ない傾向があります。特に夕方や夜間は視界が極端に悪化するため注意が必要です。視感透過率(可視光線透過率)と呼ばれる数値が75%未満のレンズは運転不可とされ、8%未満になると日中でも光量不足の状態になります。使用する時間帯や用途に合わせたレンズを選びましょう。
ビジネスシーンでの使用は注意が必要
ビジネスのシーンでカラーレンズのメガネを使う場合には調和と配慮が大切です。濃すぎる色味のレンズは周囲に威圧感や違和感を与え、社会人としての印象を損なう恐れがあります。業種や社風で異なる部分も多いでしょうが、カラーレンズを選ぶ時は日々のTPOを想像しながら、控えめで上品な印象を心がけてみてください。
ビジネスシーンでの使用は注意が必要
ビジネスのシーンでカラーレンズのメガネを使う場合には調和と配慮が大切です。濃すぎる色味のレンズは周囲に威圧感や違和感を与え、社会人としての印象を損なう恐れがあります。業種や社風で異なる部分も多いでしょうが、カラーレンズを選ぶ時は日々のTPOを想像しながら、控えめで上品な印象を心がけてみてください。
カラーレンズとサングラスの違いとは?
サングラスは屋外での紫外線や眩しさ対策を主目的に、大きめのフレームを使われることが特徴です。一方、カラーレンズのメガネは普段使いしやすいデザインが中心になっています。機能やデザインの幅が広がった現在、それぞれの境界は曖昧になりつつあり、使い方や好みに合わせた一本を見つけやすい状況になりました。

カラーレンズのメガネが気になったらまずはお店へ
