(株)東北メガネセンター本部

福島を中心に東北エリアで21店舗を展開されている東北メガネセンター。福島の商都であり、同時に音楽も盛んな“楽都”郡山の本社に、蛭田専務取締役をお訪ねしました。

親切なメガネ屋さん宣言

ホームページを見て飛び込んでくるのは、「親切なメガネ屋さん宣言」「困ってる人に親切にするのは、人として当然。まして、メガネ専門店に来る方は必ず何かしら困ってるわけで、専門店の我々は目やメガネに詳しいんだから、専門家として親切にするのは当たり前でしょう。」と蛭田専務。この宣言をしてからもう20年くらいになるという。「そのころ思っていたのは、童話の『泣いた赤鬼』。あれを年中思い出してた。一生懸命やろうとしても全然お客さんが来てくれなくて。まずは寄って下さい、用事無くても、お茶飲みにでも来て下さいって。」「ただ、親切なメガネ屋さん、ではだめで、『宣言』をつけないと。だってまだなりきれてないから」と実に奥ゆかしい。

震災を乗り越えて

東北といえば昨年の大震災の記憶が生々しいが、東北メガネセンターでは震災直後も可能な限り店を開け続けた。「社長からも、困ってるお客さんがいるはずだ、商売ではなくて、社会への窓口を開けろと。それに社員も被災してるから、店に来て集まれば家族みたいに助け合えるだろうと。」と蛭田専務。実際は大変だったという。「例えば水が出ないのでトイレも使えないし。余震も続く中で女性社員を出勤させるってどうなんだろうって思ったりもしたけど、社会の一員として開けなきゃっていうのと、出てくる方が落ち着くという社員もいたし。」店舗だけでなく、避難所を訪問してのメガネの修理や洗浄サービス等も積極的に行ったけれど、蛭田専務がこだわったことがある。「店の名前は出すなって言ったんです。名前出したら宣伝活動、売名行為という人も中にはいる。そう受け取られて一番可哀想なのは実際に行った社員たちですから。」

地域、社会とともにある

「社会って何、会社って何、仕事って何よ、っていつも社員に言うんです。人と人のつながりが理解できるような組織体。お客さんも社員のことも考えなくて、どこに社会があるのか。普段から意識してないと。」と蛭田専務。「困った人を助ける、そのために地元で人を育て、働く場所があり、地域の役に立つ。メガネ店も八百屋さんも魚屋さんも、みんなそれぞれの専門性で地域を支え、暮らしていく。それが社会じゃないかと。」最近の「顔の見える親切なメガネ屋さん」というテーマのコマーシャルでは、実際に地元の八百屋さんとか魚屋さんに、本当に出演してもらった。「あのオヤジさんなら悪いものすすめない、うちも同じですよみたいな。顔の見えるっていうのはそういうイメージです。」最近、企業の社会的責任やソーシャルビジネスといった言葉が聞かれるようになったが、蛭田専務の地域、社会へのこだわりは、昨日今日の流行言葉でなく、長年かけて積み上げられたものだと改めて気づかされた一日だった。

蛭田正雄専務取締役
「お客様は困っているからいらしてる」

「店に来た人はみんな困ってると思いなさい」と言っています。スタッフが「困ってないみたいでした」って言う時には、「度数は確認したのか、前と大きく変わってないか。困ってないって言葉だけでそう判断するんじゃだめだ。困ってるからいらしてると思え」「初めての方は、どっからいらしたのか、どのくらい時間かけていらしたのか、気をつけなさい」と。

(株)東北メガネセンター本部
〒963-8026
福島県郡山市並木3丁目2-3
TEL 024-936-7211
WEB http://www.meganecenter.co.jp/